十三参りというのをご存じだろうか?
子供が13歳になったことをお祝いするお参りで、京都や奈良などでは古くから行われていましたが、最近は関東でもお参りする人が増えてきていますね。
私は娘二人に13参りをしました。
でも、実際は着物を着せて写真屋さんで写真を撮っただけですけどね。
当時は深く考えたこともなく、女の子は7歳よりは着物の着せ甲斐もあるし、
成人式の前に、写真を撮りたいし、くらいの気持ちでした。
13参りってなに?
男女とも13歳になったらするお参りのこと。
江戸時代に始まったしきたりと言われています。
当時13歳というのは元服の歳。
⇒ 奈良時代から始まった、男の子が成人になった事を示す成年式の儀式。
⇒江戸時代女の子が結婚すると、歯を黒く染め、丸髷を結い、眉を剃った りと髪型や着るものを変える儀式。
★何のためにするの?
13歳は男女とも厄年であることから、厄払いの意味もあるとされています。
虚空蔵菩薩 ( こくうぞうぼさつ ) ⇒ 知恵の仏様 にお参りして、知恵を授けてもらえるといわれています。
【知恵もらい】【知恵詣】とも言われています。
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虚空蔵菩薩は、知恵や功徳を与えてくれて、お参りすると子供に益を与えられ、安寧へと導いてくれると信じられています。
13参りってどんなご利益があるの?
七五三のお参りのように子供の成長に感謝し、それとともに、知恵と福徳を授けてもらうといわれています。
お寺によっては、十戒(キリスト教の十戒に似ていますね)を子供に分かりやすく教えてくれるところもあるようです。
知人が教えてくれました。
十の誓い
1、命を大切にしむやみに殺さないこと。
2、人のものを盗まないこと。
3、男女付き合いおいて、みだらな事をしないこと。
4、嘘をつかないこと。
5、他人の悪口を言わないこと。
6、他人の困ることをしないこと。
7、人に誠実であること。
8、他の人をうらやんだり、他の人の持っているものを過度に欲しがらないこと。
9、感情に任せて怒らないこと。
10、偏見を持って人を判断しないこと。
これは知人の13参りの時、お坊さんが知人の子供に伝えたことだそうです。
写真だけでなく、お参りをすることが単なる儀式でなく、子供にとって意味あるものとなるのかもしれませんね。
13参りってどんなふうにお参りするの ?
お参りして、本堂を出たら後ろを振り返えらないで帰るという習俗があります。
何故かというと、せっかく授かった智恵が返えると言われているからです。
振り返らないで帰るということは、お参りの前に我が子にに教えておいたほうがいいですね。
13参りっていつするの?
いつお参りするかは個人の判断でいいのではないかと思うのだけれど、一応
子供が数え年で13歳になった年と決まっているらしいです。
ちなみに、私は数え年が嫌いなので、すべて実年齢でしました。
期間は4月13日の前後1ヶ月(3月13日~5月13日)、および10月〜11月となっているようです。
13参りの服装は?
<男の子> 羽織袴が正式なようですが、現在は洋装で、スーツや中学校の制服などでお参りする場合が多いようです。
<女の子> 振袖などの着物が多いようですが、ワンピースなどのフォーマル服、または中学校の制服という方もいるようです。
★父親、母親も着物がいいの?
<両親> 七五三の時のように着物やスーツが多いようですが、最近は普段着の方も多いです。
<兄弟> 中学、高校の制服、または普段着が一般的のようです。
<祖父母> ちょっとしたお出かけ着でいいでしょう。和服で歩きずらくて,転倒したら、元も子もありませんものね。
念のためモーセの十戒律も載せておきますね。
キリスト教の十戒( ウィキペディア(Wikipedia)より )
- 主が唯一の神であること
- 偶像を作ってはならないこと
- 神の名をみだりに唱えてはならないこと
- 安息日を守ること
- 両親を敬うこと
- 殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
- 強姦をしてはいけないこと
- 盗んではいけないこと
- 隣人について偽証してはいけないこと
- 隣人の財産をむさぼってはいけないこと
まとめ
どの時代でも、わが子を思う親心は同じもの。
むやみに周りの人に合わせるのではなく、自分らしく我が子の成長を喜びたいものです。
どのように祝うかは、我が子にどのような大人になって欲しいかであり、自分がどのように生き、どのような親になるかに繋がっていますからね。
お金をかけるほど華美なお祝いは必要ないし、心から我が子の成長を祝えば、ファミレスだって十分だと思います。
私は写真を撮ってファミレスでお祝いしました。
この記事があなたのお役に立ちますように。
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